内科が薬剤投与による治療を専門としているのに対し、外科では、手術を行って患部を治療することを主としています。当院では、お腹のヘルニアや虫垂炎などの手術の他、循環器の専門医によるペースメーカー治療なども行っています。 |
根治治療(完全に治すこと)は、手術です。
腸などの腹部内臓器の一部が腹膜に包まれたまま、先天性あるいは後天性にできた腹腔の孔から腹腔以外の場所に袋状になって脱出してくる病気です。一般的には、「脱腸」と呼ばれている病気です。
原因
1.先天性ヘルニア(乳幼児や子供が多い)
腹膜閉鎖不全や腹壁に弱い部分があって起こります。
2.後天性ヘルニア(成人に多い)
加齢や腹部の手術創などで腹壁の抵抗が弱くなった部分に妊娠、便秘、咳の発作、重い荷物の運搬などによる腹圧が加わって起こります。
症状
局所の膨らみ、不快感、疼痛、嘔気、排尿障害などがあります。
嵌頓ヘルニアとは、狭いヘルニア門を脱出したヘルニア内容(腸など)がヘルニア門のところで締め付けられ元に戻れなくなった状態をいい、時間が経つにつれて血流障害が生じ、腸管が壊死し腹膜炎を起こします。
種類
●鼠径(そけい)ヘルニア
俗に「脱腸」とも呼ばれ、大腿の付け根の内側(鼠径部)に内蔵器の一部が脱出するもので、嵌頓する危険があります。
小児に多い外鼠径ヘルニアと中高年に多い内鼠径ヘルニアがあります。
●臍(さい)ヘルニア
その名の通り、おへそのところに脱出するので「でべそ」ともいわれています。新生児に多く、大部分は自然に治ります。
●大腿ヘルニア
腹部と大腿との境を成している鼠径靭帯の下に脱出し、中高年の女性に多くみられます。
●腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニア
腹部の外傷や手術後にできた腹部瘢痕部から皮膚の下に脱出するもので、まれに嵌頓します。
治療
局所の膨らみを手で静かに圧迫しながら、ヘルニア内容を腹腔内に戻す「徒手整復」がありますが、それでも戻らない場合、再発を繰り返す場合は、手術が必要です。
特に嵌頓ヘルニアは緊急を要します。
※メッシュプラグ(人工繊維)を用いた補強術
当院では、18歳以上の方には、メッシュプラグを用いて腹壁の抵抗が弱くなった部分を補強し、再発を防ぎます。
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