肛門周辺の病気を患っている皆さんに共通しているのが「恥ずかしい」という思いです。当院では、受付の際に病名を申し上げることはありません。また、診察室は簡易防音対策を施してあり、診察用ベッドはカーテンで仕切りますので安心して診察いただけます。 これらの疾患は、放っておくとつらいだけでなく悪性化するものもありますので、早めに診察を受けて下さい。 当院では、痔の治療は保存的治療(手術をしないで治す)を第一に、痛み、出血、著しい肛門脱など症状がひどい場合は院長が手術治療をいたします。その場合、入院は1~2週間です。 |
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指で押し込んで戻さなければならなくなった場合は、
1日も早く診察を受け、悩みを解消しましょう。
痔とは一般に、内外痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)を指し、成人の3人に1人が痔であるといわれるほどよくある病気です。男性に多い病気と思われがちですが、女性でも患う人が大変多いです。原因として、便秘や下痢などの排便異常や妊娠・出産などが挙げられます。また男性よりも冷え症の方が多く肛門周辺の血流が悪くなり痔になりやすいのです。
また、肛門周辺には様々な疾患が見られます。痔を始め、肛門ポリープ、肛門周囲炎、肛門掻痒症、尖圭コンジローマそしてスキンタッグなどがあります。その多くは良性疾患で、命を脅かすものは少ないのですが、激しい痛みを伴ったり、不快な痒みがあったりと、日常生活に支障をきたすものが多いのです。
こんな症状になったら手術します
痔核 | ・排便のたびに痔が肛門の外に飛び出し、指で押し込んで戻す場合や押し込んでも戻らない場合。 ・出血、痛みが出てきて日常生活が辛くなり、患者さん自身が手術を望む場合。 ・出血のため貧血を起こし、他の治療方法では止血することができない場合。 |
裂肛 | ・2~3ヶ月生活指導と薬物療法を行っても、出血、痛み、排便困難などの症状がよくならず、肛門狭窄症まで合併するようになった場合。 |
痔ろう | ・病気の元になるろう管ができて、炎症・化膿をおこした場合。 |
肛門のしくみをよく理解して、
正しい判断のもとで最適な治療を受けましょう。
1.問 診 | これまでの自覚症状や既往歴などを質問します。 |
2.視 診 | 目で見て、肛門と周囲の皮膚の部分に病変がないか調べます。 |
3.触 診 | 肛門周辺を指で触って調べます。 |
4.指 診 | 肛門内に指を挿入して内部を診察します。 肛門の病気には絶対欠かせない診察で、肛門、直腸にある狭窄、痔核、痔瘻の瘻管の深さや位置、裂肛の状態、直腸ポリープなどの診察ができます。 |
5.肛 門 鏡 | 筒状をした金属性の診察器具を肛門に挿入して、内痔核や裂肛の位置、痔瘻の開口部などの診察をします。 |
6.大腸内視鏡 | 直腸を含めた大腸の病変を疑う場合には、大腸内視鏡による精密検査を行います。 |
肛門科外来
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
8:45~12:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | / | 〇 |
13:30~17:00 | / | △ | / | / | / | / |
予約優先制になりますので、お電話にて診療予約を行い受診してください。
火曜日午後は肛門科専門外来(再診のみ)になります。完全予約制になりますので、
お電話でお問い合わせください。
電話 055-275-7311(代表)